おっさんずクリニック

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お金を払ってまで残業する理由【コワーキングスペースの本当の使い方】

「働き方改革」がもたらしたものは

サービス残業の増加です。

 

少子高齢化による市場の縮小や、オリンピック終了後の経済の先行き不安から、一部の企業を除きどの企業も人材や設備に投資を控えていました。

そんな時にやってきた「働き方改革による長時間労働の是正」は、ねじ曲がった経営者のコストカット思考をくすぐり、違うものへと変貌を遂げさせました。

 

人件費の安い新卒採用は、どこの企業も今後の人材不足を思慮してからか躍起になっていますが、何かしらの理由で中途退職した欠員の補充は、どの企業もほとんどなされていません。

その理由は簡単で、経営者サイドは中途退職した人の事を「自然減」とみなすからです。

そして、むしろ勤続年数が長くなって上昇した給与を貰っていた人が、何かしらの理由で辞めることになっても、その資源を利益へと転換させることに尽力するからです。

 

その後、欠員が出て支障をきたした業務量をこなす為に、既存の社員がその穴埋めを必死で行っているにも関わらず・・・

 

それは、まるで「沈みかけた船で、生き残った船員が必死に水かきをしている」そんな様相にも見えてきます。

 

「長時間労働の是正」という大義名分を果たすために採られた手法は

1、タイムカードの打刻時間の厳守

2、会社からの退去時間の厳守

3、上長の許可が必要になった残業申請

など、仕事が終わったかでなく「仕事が終わったように見せる」手法になりました。

そのくせ、その就業時間内で仕事が終わらなければ

「時間管理が出来ていない」

「仕事の効率化が出来ていない」

「気合と根性で仕事をしている」

などと、時間内に仕事が終わらなければ、社員が無能であると言わんばかりです。

 

また、別の利用要因として、残業が出来ない=早く家に帰ることで、嫁や家族から疎ましく感じられることもあるようで、「家に帰りたくない症候群」の中高年サラリーマンが利用することも増えている要因のひとつだそうです。

まだバブルだったころ「旦那元気で留守が良い」というテレビコマーシャルのフレーズが流行りましたが、令和の現代においても、世の奥様方は夫は元気で留守が良いのかもしれません。

 

そんな流れから、最近では就業時間後の就業場所として「コワーキングスペース」や「シェアオフィス」「レンタルオフィス」を利用する人が増えてきているのです。

 

 

本当のコワーキングスペースの使い方

本来、コワーキングスペース(シェアオフィス・レンタルオフィス含む)とは、ノマド的な働き方をする人が、違う分野の人たちとコミュニケーションを取ることにより、新たな化学反応を起こす場所でした。

 

在宅勤務やカフェなどで孤独に働くことに対して、コミュニケーションが足りないことに不安を覚えたり、対人交流が無くなることで刺激し合うことが減ったで創造性の欠如や価値観の偏りがみられた為、オープンカフェや図書館のような場所を提供し、互いのコミュニケーションの場として利用されるようになったのです。

他にも、より作業場としてのスペースが必要な人向けに「個室」や「会議室」などの場所が設けられた「シェアオフィス」や「レンタルオフィス」などもあります。

シェアオフィス検索サイト「ハブスペ」

 

本来、コワーキングスペースは、IT起業家やクリエイターなどのフリーランスな働き方をする人向けの場であって、サラリーマンの残業をする場所ではないのです。

にもかかわらず、就業時間内に仕事が片付かないサラリーマンの残業の場として、利用者が増えていることは好ましい状況ではありません。

しかし、就業時間が終わった後に、喫茶店やカフェなどでは従業員からの目も気になりますし、インターネットカフェなどでは誘惑が多くて集中が出来ないのも事実です。

 

そんな人たちにとって、仕事や勉強をしている人ばかりの空間で、場所によっては個室や会議室があり、Wi-Fiやコピー機などの事務機器も完備されているコーワキングスペース等は、集中して作業する場としては最適なのかもしれません。

コワーキングスペース検索サイト「ハブスペ」

 

 

お金を払って残業するより、やらなければいけないこと

人生においてお金と時間は、最も貴重なものです。

経営者の策略によるねじ曲がった「働き方改革」で、自分のお金と時間を使って働かなくてはいけないと洗脳されてはいけません。

そんなことをしても、経営者を喜ばせるだけで何一つ良いことはありません。

 

人生の価値観はそれぞれ違いますが、誰もが共通の願いは「幸せになることです」

 

幸せの尺度はそれこそ千差万別ですが、仕事に関して言えば経営者は労働者に「労働の幸せ」を説き、あたかも「労働者として仕事をしなければ生き残れない」ような錯覚に陥らせます。

そして、幸せを掴むために働いている人を、会社の都合の良い様に働かせ自腹を切ってまで働くよう洗脳して「働き方改革」を建前に残業代の削減を目論んでいる様にしか思えてなりません。

 

しかし、コワーキングスペースを本来の使い方で利用している人たちはどうでしょう?

 

起業家やフリーランスが偉いわけではありませんが、彼らは仕事に対して能動的に働いています。

コワーキングスペースを、残業をする作業場として活用している受動的なサラリーマンとは雲泥の差です。

その差が、「仕事を心から楽しんでやっている」なのか、「仕事は楽しんでやるべき」と思い込まされているのかの違いであり、ひいては「幸せを感じるのか」「これが幸せと自分を騙している」かの違いなのです。

フリーランス、起業家向けオフィス検索サイト「ハブスペ」

 

貴重なお金と時間を使ってコワーキングスペースを使うのであれば、前者の様にコワーキングスペースを異業種間のコミュニティの場として利用し、そこから刺激を受けてより洗練された本来の「自分のやりたい仕事」をする場所として、コワーキングスペースを利用したいものです。

 

それは、起業するための場所かもしれませんし、YouTuberとしての情報発信基地かもしれません。

また、NPO団体の立ち上げの場かもしれませんし、地域振興のための情報の交換場所かもしれません。

 

現在コワーキングハウスは、地方都市にはあまり馴染みがありませんが、今後フリーランスで働く人や個人事業主の増加が見込まれれば、都心部だけでなく全国に波及していくのかもしれません。

その時に「残業の場としてコワーキングスペースが流行っていないと良いな」と思わずにはいられません。

 

まとめ

本来のコワーキングスペースの利用目的・方法はご理解頂けたかと思いますが、決して残業の場として利用することを否定したわけではありません。

 

なぜなら、残業の場として利用している人のほとんどが、好き好んで自分のお金と時間を使ってまで、会社に貢献したい訳ではないからです。

 

ただ、そこまでしないと

1、会社での評価が危ぶまれる

2、就業時間内では、納期の遅れや業務の遅延を取り戻せない

3、上司からの叱責に耐えられない

4、取引先やお客様に迷惑が掛かる

など、サラリーマンの悲しい性からくる行動だからです。

その結果、苦渋の選択として社外に求めた残業の場が、コワーキングスペースだったのでしょう。

しかし、同じお金と時間を使って利用するのであれば、自分のために・やりたい事を・思った通りに・誰かと共感しながら・成果を出すために、コワーキングスペースを利用したいものですね。