今の時代、一回離婚したくらいでは再婚が出来ないなんてことはありません。
むしろ男性なら「バツイチは男の勲章」くらいに考えている人もいるようです。
しかし、子持ちシングルファーザーとなると、独身バツイチとは違う意味で再婚が難しくなります。
令和1年の離婚した夫婦21万組のうち、子供がいる夫婦の割合は約8割。
そのうち父親が親権をもつケースは約2割と低く、去年シングルファーザーになった人は約3万3千人です。
このうち何人のシングルファーザーが再婚出来るのでしょうか?
離婚経験者の再婚率はおおよそ19%。
シングルファーザーの再婚率は、正確な統計がないので分かりませんが、おそらくかなり低いでしょう
さらに中学生から高校生くらいの子供がいる場合、経験上シングルファーザーの再婚率は相当低いはずです。
家計は火の車
まず、シングルファーザーの再婚で1番問題になるのお金のことです。
2馬力で稼いでいた結婚時代と比べ、稼ぐ力が1馬力に落ちるので当たり前ですがお金がありません。
生活が出来ないレベルではありませんが、シングルファーザーの大半は、新しい彼女が出来ても遊びに行く余裕がありません。
男ひとりなら何とかなりますが、子供が居たらそうもいきません。
・子供の食費
・子供の洋服代
・塾代
・学費や給食費
・進学費用の積立て
離婚する前は、嫁が稼ぐパート代8万円なんて大した収入ではないと思ってましたが、年間96万円の世帯収入減は家計を直撃です。
更に、住宅ローンや自分の老後資金を考えたら、とても「離婚して自由になったから新しい彼女作るぞー」とは思い切れません。
もし万が一、新しい彼女が出来たとしても、学生の頃のような貧乏デートしか出来そうもありません。
・公園デート
・カフェデート
・お弁当持参でハイキング
・近場ドライブや夜景ドライブ
・お家でビデオ鑑賞
いい歳したバツイチおっさんと、こんな貧乏デートをしてくれる女性なんていないでしょう🤣
デートする時間も無い
バツイチシングルファーザーは時間も余裕がありません。
共働きで家事を分担していたといっても、夫が受け持つ家事なんてたかが知れています。
・ゴミ出し
・夕飯の後片付け
・洗濯
大半の世の夫は、やってもこれくらいではないでしょうか?
ところが、離婚してバツイチになると、全て自分でやらなければいけません。
子供が中学生にもなれば、それなりに手伝ってくれますが、それでも夫婦共同で家計や家事を回していた頃と比べれば、かなり忙しい毎日になります。
・帰ったら夕飯がある
・お風呂が沸いている
・洗濯物が畳んである
・部屋が掃除されてる
当たり前に用意されていた頃が懐かしいですね。
家事以外にも学校や塾の送迎や、自治会の付き合いなど休みの日でも、分担が出来ないシングルファーザーは多忙なスケジュールで、てんてこ舞いです。
休まる暇も無ければデートする暇もありません。
万が一彼女が出来ても、休みの日に2.3時間しかデート出来ないようなおっさんは、付き合う価値がないのかも知れません😭
「子供を1番愛してる」がキビシイ
当たり前ですが、子供とは親子です。
「血は水よりも濃い」と言われる通り、我が子以上に新しい彼女を愛することはありません。
言ってしまえば、結婚していた嫁だって赤の他人です。子供が出来れば1番の座を譲らざるを得ません。
でも嫁は子供の母親です。
だから自分を差し置いて子供に愛情を注いだとしても、夫婦の共通認識なので問題は起こりません。
ところが離婚後の新しい彼女はどうでしょう?
間違いなく自分への愛と、子供への愛を比較して試そうとするはずです。
「私と前の奥さんの子供、どっちが大事なの?」
言葉に出さなくても聞こえてきます。
でも答えは決まっています。
「子供が大事です」以上🤣
次に遺産問題です。
新しい彼女と結婚したとしても、自分が死んだときの遺産は、全部子供に相続させます。
何故なら、子供の母親つまり元嫁となら、たとえ自分が死んで元嫁に遺産相続したとしても、最終的には子供に遺産は引き継がれます。
ところが、これが新しい彼女との結婚だったら?
自分が死んだら、子供との親子関係は多分無くなりますし、遺産もどう使われるか分かりません。
これでは安心して死ねないのです🤣
つまりは子供が1番である限り、新しい彼女と結婚しても子供以上に愛することも出来ませんし、元嫁以上に奥さんの座を与えることも出来ない、というのが本音なのです。
こんな風に思われていると知ったら、仮に再婚出来たとしても即離婚でしょう。
娘と再婚相手の相性は最悪
子供が娘だと、新しい彼女との相性はよろしくありません。
付き合っている時は、まだお互いに気を使い合っているので良いですが、再婚して一緒に暮らすようになるとお互いの本性を現します。
・子供は再婚相手を母として見れない
・再婚相手は子供を我が子として見れない
このことが家族を築く上で大きな壁となり、娘と再婚相手の間に挟まれた男性がもっとも苦労をするところです。
子供も再婚相手も人間です。
たかが1.2年付き合って「明日からママだよ」と言われても、お互いに受け入れられないのは当たり前です。
でも本音は違います。
・娘はパパを再婚相手に取られたくない
・再婚相手は娘に元嫁の姿を写してしまう
つまりは女同士の嫉妬が、本当の意味での妨げなのです。
これが娘と再婚相手の相性が最悪と言われる本当の理由です。
こうなると娘が独立するか、少なくとも「お父さんにはお父さんの人生がある」ということを受け入れられる年齢になるまで待つしかないのかも知れません。