「大勢の人に囲まれていた方が幸せ」という、世間一般的な考え方には賛同しかねる。
世の中には色々な人がいて、人と交わることで喜びを見出せる人もいれば、ひとりで孤独に生きる方が気楽で楽しいと感じる人もいるからだ。
当然、私は後者だ🤣
多勢は無勢
よく「ひとりより2人、ふたりより3人の方がいい」とは言われるが、ひとりより2人ふたりより3人のほうが面倒なことも多くなる。
とは言え、大多数の人は「ひとりより2人、ふたりより3人の方がいい」だ。
「1人でご飯を食べても美味しくない」
「1人で遊びに行ってもつまらないんじゃない?」
「誰とも話さない休日なんて寂しすぎる」
概ね、こう考える人の方が多いはず。
世間の潮流は「みんなで生きたほうが幸せ」であり、「1人で生きるのは不幸」が、常識なのだ。
おそらく「1人でも人生を楽しめる」と、明言できる人は全体の数%しかおらず、「孤独を愛している」なんて言ったら、嘲笑の眼差しが向けられているのではないだろうか。
人は生まれた時から集団行動
昔からある明言に「人は1人で生まれ、1人で死んでいく」という言葉があるが、実際のところ日本では、人は生まれた時から集団行動を強いられる。
まず生まれた瞬間から、他の赤ちゃんと一緒にベビールームに押し込められ、同じようにオムツを変えられたり観察されたりする。
家庭の事情によっては、1週間後には保育所に預けられ、そこから集団行動が始まる。そして小学校・中学校・高校と、否が応でも集団社会に送り込まれるのだ。
学校を卒業して、やっとひとりで自由に生きていけると思ったら大間違いだ。
社会人になると、会社の規範やルールに則る事はもちろん、社会人として所属しなければいけないグループや派閥が待っている。
さらに家庭を持てば、配偶者や子供との家族生活を営まなければいけなくなり、その親戚や、自治会やPTAなどの地域社会とも交わっていかなければならなくなるのだ。
ついに、長い社会人生活を終えて「定年退職をしたらそこから自分の本当の人生だ」と思ったときには「時既に遅し」だ。
気力も体力も減退しており、病気や怪我のリスクなども考えると、その年齢になってから、急に1人で生きていくことを選択してもデメリットの方が多いだろう。
そして最後に、人生の終末を迎えるとき、長年連れ添ったパートナーや子供たちに看取られるのか、病院の看護師さんや先生に看取られるのかはわからないが、ひとりで死ぬことは許されないのが現状だ。
現代社会において「人は1人で生まれ、1人で死んでいく」ということは、集団で生きていくことより難しいことなのかもしれない。
つまり、大多数の人にとったら「人は集団で生まれ、集団で死んでいく」が、正しい常識なのだろう😭
集団行動が苦手だと損をする?
集団行動が得意な人間は、誇らしげに皆口を揃えて言う。
「みんなでやったほうが楽しいよ」
「何かを成し遂げたいなら協力しあおう」
「協調して歩んでいこう」
寄らば大樹の陰。まるで、みんなと足並みを揃えることが正義と言わんばかりだ。
では、集団行動が苦手だと損をする事はあるのだろうか?
・仲間外れにされる
・飲み会や遊びに行く時に誘われない
・あいつは付き合いが悪いと陰口を叩かれる
これぐらいしか思い付かない。考えてはみたものの、思ったほどのデメリットは無いようだ。
イメージしていたデメリットは「仕事をする上で必要な情報が回ってこない」とか「生きていく上で誰も助けてくれない」であった。
しかし実際のところ、集団行動が苦手でもコミュニケーション能力が低くなければ、別段問題が起きた事はないし、私自身こんなんでも色々な人に助けられて今のところ生きこられた🤤
孤独こそ最高の幸せ
尾崎 放哉の有名な句に「咳をしても一人」という俳句がある。
後世、結核で苦しんだ彼の孤独さが溢れる句であるが、小学生の頃だったか中学生の頃だったか忘れてしまったが、どうにもこの句が耳を離れない時期があったのを覚えている。
今にして思えば、その頃からすでに周りと同調したり、集団行動を楽しむことが苦手だったのかもしれない。
若い頃は、そんな他人とは違う自分の特性に苦しめられた時期もあったが、今となっては「ひとりが好き」「孤独が心地良い」と、明言できる自分がいる。
集団行動や集団生活に、無理矢理馴染もうとしていた昔は、周りから白い目で見られたり仲間外れにされたりすることを恐れていた。
それがいつしか、孤独に生きても何も問題がないことがわかると「ひとりで生きても良いのだ」と、この歳になって改めて実感している👍