離婚前の1番不安は「後になって本当に後悔しないのか?」だった。
ひとりで寂しくないだろうか?
ひとりで家事をこなせるだろうか?
自分だけの収入で暮らしいけるだろうか?
将来ひとりでも大丈夫だろうか?
もし病気になったらどうしよう?
別れることが正解なのに、いざ離婚してみたら「自分の想像と違っていた」そう思うのが怖かったのだ。
離婚は計画的に
「離婚しなきゃよかった」と、勢いで結婚生活を終わらせてしまった人は大抵後悔する。しかもそういう人に限って「行く場所がない」とか「お金がない」と後になってアタフタするするのだ。
勢いで離婚を切り出したものの、ひとりで暮らしていく為のシミュレーションもしていないので「ひとりで生活出来ない」とか「孤独に耐えられない」などと言い出す。
計画性のない人に多く見られる特徴だ。
結婚するときは勢いが大切でも離婚するときは用意周到な慎重さが大切。あらゆる事態に備えてシミュレーションすることこそが、あとになって後悔しないための必須条件だ。
酔った勢いや喧嘩した勢いで「もう離婚だ!」と口走るのだけはやめておいた方がいい。苛立った気持ちが冷めてしまえば大抵あとになって後悔するからだ。
離婚して後悔しないためには
「離婚して良かった」と言える人は離婚後のあらゆる事態を想定している人が多い。
離婚したことで困った事態に陥いると、つい「離婚しなければ〇〇だったのに」などと後悔してしまうものだが、離婚前にあらゆる事態に備えてシミュレーションしていれば、どんな状況になっても離婚したことを後悔する日は来ない。
【後悔しない為のゴールデンルール】
・孤独に慣れる
・身の回りのことはひとりでこなす
・収支シミュレーションは必須
・「もし〇〇になったら」は考えない
・未来の可能性を信じる
離婚をするなら生活習慣も思考も変えなければいけない。初めは色々苦労するだろうがこのルールに従えば、離婚してひとりになっても後悔することはない。むしろ独身気分で「離婚して正解だったわ」とすら思えてくるだろう。
孤独に慣れる
離婚して真っ先に襲ってくるのが孤独。いくら早く離婚したいと忌み嫌っていた相手でも、いきなり居なくなるとやはり寂しいものだ。
とはいえ誰かと一緒にいて感じる孤独より、ひとり身の孤独の方が100倍はいい。
パートナーと一緒に暮らしているのに孤独を感じる。そんな寒々とした思いをするくらいならひとりの孤独なんて大したものではない。
いよいよ寂しくなったら家族や友人に会えば良いし会社に行けば同僚もいる。なんとかなる。
それでも心配な人は離婚する前に試してみると良い。
・近場のビジネスホテルに泊まってみる
・休日をひとりで過ごしてみる
・家事を全てひとりでこなしてみる
・一生ひとりで生きていくことを想像してみる
ひとりで暮らすことにも必ず慣れる。寂しがり屋であろうが誰かと一緒じゃないと生きていけないと思っていようが関係ない。
ひとりの生活が3年も続けば、耐えるとか耐えられないというよりそれが当たり前になってくるのだ。良くも悪くも人は環境に馴染んでいく。
喉元過ぎれば熱さを忘れるではないが、誰かと一緒に暮らす日常もひとりで暮らす日常も、慣れてしまえばそう変わるものではない。
身の回りのことはひとりでこなす
男性だと入念な準備が必要かも知れない。
もともと全てを1人でこなせる人なら良いが、家事を奥さんに任せきりの男性諸君にとって一番ネックになるのが自分自身の世話だ。
炊事に洗濯はもちろん、その後片付けやアイロンがけに至るまで1人でこなすとなると、これがなかなか重労働。朝起きる時から相手に頼りきっているような人だと最悪だ。
「男は外で稼いで女は家を守る」といった、石器時代的な考えを持っている人だとひとりで身の回りのことをこなすようになるのにだいぶ時間がかかる。
そこに頼れる人がいたとしても、まずは自分1人で全てをこなせるようにトレーニングすべきだ。
収支シミュレーションは必須
家計を奥さんに任せきりの男性諸君にとって、こちらも事前にしっかりとシミュレーションしなければいけないことだ。
毎日の食費や月々の家賃の支払いは管理ができても、年に1回位しか支払わない自治会費や浄化槽の点検費用まで覚えていない。
また、注意しなければいけないのは支払いだけではない。離婚すると収入も激減するのだ。月に8万円のパート代なんて家賃代にしかならないと思っている人は苦労するだろう。その家賃分が浮くことで貯蓄に回せたり、贅沢品に回すお金が生まれることに気付くべきだ。
なんにしても、離婚して家計を1人でコントロールしなければいけないという事は、あらゆる支出を把握し収入をどう振り分けるかをシミュレーションする能力が問われるということだ。
さしあたってすぐに支払いが発生する慰謝料や養育費にも気を付けよう。
自身の新しい生活費もかかるのにそれに加えて、離婚したことによる支出も必要になることを忘れてはいけない。
「もし〇〇になったら」は考えない
「もし病気になったらどうしよう?」とか「認知症になったら誰が面倒みてくれるのだろう?」と不安になる気持ちはわかる。
でも「もし〇〇になったら」なんてことを考え出したら何もできなくなる。
だったら潔く「もし〇〇になったら」なんて事は考えないに限る。
仮に離婚しなくても、病気になったらどのみち大変だし、配偶者がいたとしても認知症になった時面倒を見てくれるとは限らない。
結局、未来を心配して不安に思ったり怖いと感じること自体が無意味なことであり、1人で生きていく事とイコールではないのだ。
未来の可能性を信じる
人生いいこともあれば悪いこともある。悪いことが重なるとつい「自分は運が悪い」と思ってしまいがちだが、この先永遠に悪い事ばかりが起こる訳ではない。必ず良いことも待っている。自分の未来の可能性を信じることが大切だ。
私自身、この先一生結婚することもないし人を好きになることもないと思っているが、運命のいたずらで素晴らしいパートナーと出会える可能性がなくなったわけではないのだ。
悪いことを想像するのは容易い。人間放っておけば8割方悪い方に考えてしまう。しかし悪いことが起こるという事は必ず良いことも起こるということの裏返しなのだ。
悪いことが起きても自分の未来を信じることが出来るなら、それは次につながるステップとも思うことができる。
なんにしても、あらゆる可能性は誰にでも平等に訪れるということを受け入れてしまえば気は楽になる。